ビリーのグッド・アドヴァイス(Billy's Good Advice)
著者:ビリー・クルーヴァー
翻訳:田口卓臣
挿画:ミミ・グロス


ビリー・クルーヴァーなくして、芸術と科学はない。

アメリカ最高峰のアーティストたちが厚い信頼を寄せた最も頼りになる男。
ノーベル賞級の天才科学者でありながら
芸術の「触媒」に徹しつづけたビリーが贈る
ユーモアと励ましに満ちたアドヴァイス。

アートに関わる者 必携のリーフレット。
ビリー・クルーヴァーとは?
E.A.T.とは?
「ビリーのグッドアドヴァイス」とは?
ビリー・クルーヴァーとE.A.T.関連サイト



ネットに波及するアドヴァイス!(一行引用歓迎します)


    ● sanyatが最近買った、この本の一節に

      You can visit Hong Kong while the plane is refueling.
      香港は、飛行機が燃料補給する間に見てまわれる。
      と、ある。

      これは、どう理解したらええねん?
      香港が、狭いってことか?
      それとも、飛行機の燃料補給には果てしなく
      時間がかかるってことか?
      悩む私…



    ●たとえばこんなアドヴァイス。

     Live in an environment that has the most information possible
     —books, tapes, etc.

     できるだけ情報の多い環境で暮らせ。本、テープなどなど。
     その点はばっちりだよビリー。で、つぎはどうしたらいい?
     ってぇことは、ビリーがなぜそのようにアドヴァイスをした
     のかを含めてもちろん自分で考えるわけです。

        山本貴光氏(八雲出・ブログ「作品メモ・ランダム」2005年4月3日記事)



    ●内容と形式が絶妙な一致を見せている、

     小さいながらとても贅沢な書物。
     ページをめくるたびに、虚を衝かれる。
     その性格上、あまり引用はできないのだが、今の自分にぴっ
     りと思えたアドヴァイスをひとつだけ。

     「混乱を創りだせ。それは助けになる。」

                    田中純氏(ブログ2005年4月10日記事)


    ●なぜなら、芸術だけが、その存在理由を自己決定する力を

     持っていると、彼が考えているからだ。
     彼は若いアーティストにこう教え諭す。
     
     「芸術家は決して、面白さだけで絵を描いたり、
                  文章を書いたりしない」

     ノーベル賞を狙えるほどの優秀な科学者(そしてエンジニア)
     としてスウェーデンからアメリカに渡ったビリー・クルーヴ
     ァーは、のちにE.A.T.の活動へとつながる芸術家との協同作業
     をはじめた理由を質問されて、
     「いいかい、その当時のアメリカではね、エンジニアというも
     のはね退屈で退屈で退屈で退屈で退屈で退屈だったんだよ」、
     と退屈を六回も繰り返し答える。

                岡崎乾二郎氏(module study 2003年11月11日記事)


    ●リボンを掛けて送ってくれてありがとうございます。

     箱を開けたら、娘が、わあリボンだと喜びました。
     「アクシデントを利用せよ」の帯をとりました。
     私は「恋に落ちるな」を、
     父は「使える金は必ずある」をそれぞれとりまして
     その他は新入学の若者たちと、
     元気のない中年の物書きさんにプレゼントしました。

     ビリーのアドヴァイス

     「どんなものでもけっして捨てないこと」。

     シンプルですっきりした生活を目指してたら、気持ち的に貧し
     なってきちゃったので、いろいろとごちゃごちゃした暮らし
     に戻そうかしら、と思います。

                       10冊買った中島・出版社勤務


    ●読むのは10分、ずっと使えそう。

     コンパクトでリングノートみたいなチャーミングな本。
     アドヴァイスが書かれた頁の裏は白紙で、ここに自分のアドヴ
     ァイスを書いてもよい(のかも)。



    ●2005年5月12日(木)曇り�

     友人Sからビリー・クルーヴァーの本、
     「ビリーのグッド・アドヴァイス」を贈ってもらう。

                    東京幻想旅行記 (2005年5月12日記事)





ご友人、お子さま、ご後輩など
大切な人へのプレゼントもお引き受けします。
三色の帯を用意しました。
お好きなものをどうぞ。
本の内容は同じです。




※帯はアセテートのロゴシールでとめております。
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「不可能なものはない Nothing is impossible」
 とビリーは言った。

あのウォーホルが、あのジャスパーが、あのラウシェンバーグが、あのジョン・ケージが・・・全米のトップ・アーティストたちが、最も頼りにした天才科学者ビリー・クルーヴァー。
2004年1月11日、多くのひとに惜しまれながら逝去した彼は、日本の若者たちにむけて、とびっきりの アドヴァイスを遺してくれていた。

技術者ならではの実践的な提言の数々を読めば、そこに何か役に立つヒントが見つかるはずだ。


芸術とは『問題』である。
だから必ず答えがある。

・・・岡崎乾二郎

60年代にアメリカの現代芸術は何故、あれほどまでダイナミックな展開を遂げることができたのか? その答えの一つは『もちろん、そこにE.A.T.があったから』である。…(中略)…芸術家たちにとって、ビリーの『はっきり把握されれば、いかなる問題も解決できる』という助言は励ましをこえて、芸術とは明確な意識をもってのみ、はじめて立ち向かうことができる問題なのだという、力強い思想を与えてくれるものだった。全文を読む



◆書籍データ

発行所:編集出版組織体・アセテート ISBN:4-902539-05-5
発行日:2005年3月31日
著者:ビリー・クルーヴァー
翻訳:田口卓臣
挿絵:ミミ・グロス
頁数:55枚(表裏表紙含む) サイズ:140×110
価格:660円+税
※アセテートより直接購入される場合、消費税はかかりません


◆もくじ

芸術とは『問題』である。だから必ず答えがある。  …岡崎乾二郎
・イントロダクション  …ビリー・クルーヴァー
ビリー・クルーヴァーが贈るグッド・アドヴァイス
・2002年につけたしたアドヴァイス
・人生をもっと過しやすくする見えない発明品の数々(ドローイング)  …ミミ・グロス
・翻訳者あとがき  …田口卓臣


◆ビリー・クルーヴァーとは?

ノーベル賞級の科学者にして、アメリカ現代芸術の根底を支えたカリスマ的なエンジニア。ロバート・ゼメキス監督のSF映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズに登場するマッド・サイエンティスト「ドク」のモデルとされているが、そのカリスマ性においては「ドク」をはるかにしのぐ。

1927年モナコ生まれ。スウェーデンのストックホルム王立工科大学で電子工学の学位を取得。1954年渡米。バークレイのカリフォルニア大学で電子工学を専攻。1958年ニュージャージー州マリーヒルのベル電話研究所に入社。エンジニアとしてレーザーのノイズ計測器をつくったり、電界強度と磁気強度の比較研究を行ったりした。1960年代半ばに結成したE.A.T.(Experiments in Art and Technology)のボスとして、芸術分野と科学技術分野における個人レベルでの共同作業を可能にするネットワークを確立。

彼の協力したアーティストは数知れない。ジャン・ティンゲリーの伝説的な作品「ニューヨーク賛歌」(1960年)において、自己破壊する機械のプログラミングを担当して以降、イヴォンヌ・レイナーのダンス「私の身体の家で」(1964年)、ロバート・ラウシェンバーグの「オラクル」(1965年)、ジャスパー・ジョーンズ「フィールド・ペインティング」(1963−1964年)、アンディー・ウォーホル「銀の雲」(1966年)など、世界のトップ・アーティストらの発表する作品に、技術アドヴァイザーの立場から次々と貢献。

1989年には、妻ジュリー・マーティンと協力して、浩瀚なカタログ『キキのパリ』を出版。11年にわたる調査の成果として結実したこの本では、1900年から1930年までの文化的中心地モンパルナスにおける芸術家コミュニティーの実像が、圧倒的に豊富な資料や証言を通して再構成されている。また1993年には『ピカソと過ごしたある日の午後』を出版。一見無関係にしか見えない24枚の写真が、実はすべて、1916年8月12日の午後、ジャン・コクトーによって撮影されたものであることを証明した。被写体の影の形から、写真撮影の時間帯を割り出すという、科学者としての知見なしにはあり得ない離れ業をやってのけるとともに、膨大な文献調査に裏打ちされたアーカイヴィストとしての面目も一新した。


◆E.A.T.とは?

Experiments in Art and Technology」の略称。

1960年代半ば、AT&Tのベル電話研究所の技術者だったビリー・クルーヴァーを中心として、美術家ロバート・ラウシェンバーグ、ロバート・ホイットマンらとともに結成された組織。

代表的なプロジェクトとして、1966年のイヴェント「九つの夕べ —— 演劇とエンジニアリング」、1968年のブルックリン美術館における「サム・モア・ビギニングズ展」の企画、1970年の大阪万国博におけるペプシ・コーラの「パヴィリオン」、1974年「アイランド・アイ、アイランド・イア」、1980年トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニーによる「オーパル・ループ」初演のための制作協力など。2003年東京新宿ICCにて日本初の大回顧展『E.A.T.—芸術と技術の実験』開催。

ニューヨークを拠点として、美術、ダンス、電子音楽、映像など、幅広い表現ジャンルを横断するアーティストたちの創作活動に対して、技術面、人材面、情報面から様々なサポートを提供。1967年にマサチューセッツ工科大学の先端視覚研究センターが設置される母胎となったとも言われている。

組織のカリスマ的存在であるビリー・クルーヴァーは、E.A.T.の目標を「1, 産業界に資金面の援助ばかりでなく、制作に必要な素材や設備、さらにエンジニアや科学者の提供を求めて、現代芸術作成のプロセスへの援助を呼びかける。2, 科学技術分野と芸術分野間における個人レベルでの緊密な共同作業を可能にする。」と要約している。(「新しいテクノロジーと芸術家 —— E.A.T.の活動にみる」1969年1月29日)

つまりE.A.T.は、アーティストが、科学者やエンジニアと1対1の関係で作品を制作できる諸々の環境を整えることに、最大の目標を置いているのである。この組織に登録しているエンジニアのなかには、ゼロックス、ベル電話研究所、IBM、デュポン等、名だたる大企業に勤務する者が多数いる。しかし、彼らは、いかなる特定の企業も代表することなく、あくまでも一個人として、アーティストとアクセスすることになる。

1969年の時点で、1500人の芸術家と、同じく1500人のエンジニアを世界各地に持つ巨大なネットワークに成長。本部はニューヨーク市にあって、その活動は今も現在進行形で続けられており、現代美術に対してE.A.T.の果たす有形無形の寄与は、測り知れないほど大きい。


◆「ビリーのグッド・アドヴァイス」とは?

芸術とテクノロジーの第一線に関わり続けてきたビリー・クルーヴァーが、長年の経験を通して得た知見を、箴言集の形に凝縮したリーフレット。

寸鉄のごとく急所をとらえた明快なメッセージは、即効で役立つ実践性に満ち溢れており、アートに関わる者は言うまでもなく、何らかの仕事や企画を進めるにあたっても、数多くのヒントを与えてくれることは間違いない。

2001年12月、初版(自費出版)。2002年には、新しい箴言がいくつか追加されている。本邦初訳となるアセテート版「ビリーのグッド・アドヴァイス」では、2002年に追加された箴言はもとより、貴重な歴史的証言であるビリー自身の「序文」も加えて訳出。しかも、原文(英語・スウェーデン語)をそのまま転載することによって、読者のひとりひとりが自ら、ビリーのメッセージを味わうことのできるよう配慮されている。

かくして、ここに小さな、しかしきわめて贅沢な本ができあがった。
(田口卓臣・訳者)


◆ビリー・クルーヴァーとE.A.T.関連サイト

to be continued ビリー・クルーヴァーとE.A.T.(岡崎乾二郎)


PHF | Breaking It Up at the Museum (1960):ムービーが見れます


The Godfather of Technology and Art; An interview with Billy Kluver [Interview date: April 19th, 1995]


ArtMuseum.net In Depth. Billy Kluver


The engineer as catalyst: Billy Kluver on working with artists


Getty Research Institute. Inventory of the Experiments in Art and Technology Records, 1966-1993


Fondation Daniel Langlois: for Art, Science and Technology. Collection of Documents Published by Experiments in Art and Technology (E.A.T.)


Media Art Net | E.A.T. – Experiments in Art and Technology: Biography


The Pavilion << Into the 21st Century >>A Project of Zakros InterArts