建築雑誌2010の2月号が届きました。まだ最初期の編集なので、編集担当は当方自ら、関西大学の木下光先生の協力を得て仕上げました。特集名は「建築・有象無象 Architecture: Worlds within Worlds」です。おそらく作成プロセス上伝説となるであろう表紙は以下の通り↓(クリックすると目次がダウンロードされます。)また下段の「続きを読む→」をクリックすると特集主旨が読めます。
この表紙にピンクで刷られているスチュワート・ブランドによるエッセイは、レイアウト完了後に掲載許可をいただくという危機的状況。デザイナーの羽良多平吉先生がすかさず表紙に持っていくという離れ業をしました。見返しもぜひご覧あれ。
追記)
○『建築雑誌』を販売しているところ
店頭に常備しているのは南洋堂のみとなります。
また全国の書店から丸善へ注文が入り、
丸善よりおろしています。
○建築学会への入会方法
以下のURLのとおりです。
http://www.aij.or.jp/jpn/admission.htm
(単品で書店で買うより入会した方が、得です。)
特集:建築・有象無象 Architecture: Worlds within Worlds
建築・都市を建てるのは誰か。環境を作るのは何か。それは有象無象の営みによる。
有象無象には二つの意味がある。一つは烏合の衆である。同時にそれは森羅万象のすべてを表す広さを持ち併せているのだ。無数の人々の営為とそれによってつながる宇宙−目標とすべき「建築」の射程としては好適かつ正確な言葉ではないだろうか。
本特集は建築を支える有象無象を様々な側面から照射する号とした。大きく二つによって構成される。一つは有象無象の今後の宇宙的展開を検討する全地球論である。具体的には60年代末期に建築・環境系の分野に大きな衝撃を与えた「ホールアース・カタログ」の編集者スチュワート・ブランドの最新著作についての紹介とその内容の検討である。概要の紹介としては、日本でもっとも早いものとなるだろう。
もう一つは建設行為の内実を支えるべき人々の営みに焦点をあてた各論である。折しも建築雑誌1600号目。編集委員の紹介もかねて彼らに執筆を依頼し、いま掘り起こされるべき有象無象についての16編を収録した。これによって今後二年間の委員会が進みそうなベクトルを見極めてもらえるかもしれないと思ったのである。