アセテート編集者日記
アセテート編集者による日記です。
編集作業の実況中継のほか、編集者の呟きを掲載しています。
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2009年 6月 28日 (日曜日)
7月中に新刊の宣伝を打ちます
アセテートの初心に戻ったような、地味だけどきわめて重要な内容を、しかも全集でこれから3年にわたって出すつもりです。
最近の若い世代の方には著者のことも知らない方もおられると思いますが、とにかくシリーズ開始です。興味のある人は必ず手元に置かねばならなくなるでしょう。世界観もそれによって変わっていくでしょう。
舞台はウィーンです。
予算が尽きぬよう、force(ヨーダさん)がともにあらんことを願いつつ。。あ、きちんと回収してからしか本を出さないようにすればいいのか。
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2009年 6月 21日 (日曜日)
藤田東吾のイーホームズ
今夜、道を歩いていてこんな手描きの看板を見かけた。建物にも入ったんですけどね。感慨深いなあ。この建物やたら竣工が遅そうだった。
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2009年 6月 20日 (土曜日)
日本の変容がみるみるわかる労編集
毎日新聞社はすごい本を作る。
以前の
宮本常一 写真・日記集成 全2巻・別巻1とか。でもあれは大きすぎてちょっとたいへん。
そんなところにダイジェストがでた。
宮本常一が撮った昭和の情景 上下巻 である。

上巻

下巻
『集成』の時間を早めて、昭和30年代から40年代後半までの日本の農村の変容をタイムマシーンに乗ったように見ることができる。上巻でほんのり見ていると、下巻でその風景が加速的に変容していくことがよくわかる。最近別のプロジェクトで広島に点在する灰を作る小屋(肥料にする)の現状を取材しにいったのだが、それが40年代前半にがんがん取り壊されていく写真が活写されているではないか。
宮本がどのくらいの意識を持ってこの写真を撮ったのかは知らねど、写真というものは実に恐ろしいものだと思う.もちろん映像もそうである。
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2009年 6月 14日 (日曜日)
闇の奥 Heart of Darkness
コンラッド『闇の奥』(岩波文庫)読了。(映画『地獄の黙示録』のベースになったものでもある。)
いまこの著作に触れる人々が微々たるものであることはわかるが、
ピクチャレスクをへて19世紀末に到達した、人の世界の中の所在の無根拠を突きつけるナイフのような作品。
アドルフ・ロースもこういう時代の最後に生きたのだろうと思った。
「クルツが死んだ」T.S. エリオット
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2009年 6月 11日 (木曜日)
これも長い道のりの本『藤森探偵、素材の旅』新建築社
今日ちょっと時間が空いたので積まれていた(深くおわび申し上げます)書籍を読み始める。
『藤森照信 素材の旅』新建築社2009年
おくればせながら拝読。アセテートの『グラウンド・ツアー』も約20年弱の記録からの抜粋であったけれども、こちらも16年間も続いた(これからも続くという!)戸田建設の広報誌『TC』に載った連載をまとめたものである。
何がすごいって、著者自体が年月とともに確実に自然というか、野生に近づきつつあることが、16年間の写真を眺めることによってわかってしまうことである。最近立て続けにでております藤森本(ちょうど昨日伊豆大島にある『ツバキ城築城記』日経BP社もとどいたのではあるが)、おなかいっぱいになりそうで、実はならない。それは氏の活動が常に有名無名問わず蓄積されているからだろう。それがたまにまとまって出てくるのだ。若い頃、ミニコミに原稿をお願いしたら、おおこのテーマならいつでも書いてやると言われた氏の爽やかさがいまでも忘れられないです。
僕は上のページの写真が好きですね(下にアップ)。苦しそうな顔。と同時に檜皮葺きに使う檜皮をとる職人の生き方など、きわめて重要な資料的価値もある。心のすかっとする編集である。買いましょう。

撮影:新建築社写真部
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2009年 6月 10日 (水曜日)
美術出版社刊『デザイン』を買ってみた。
雑誌『デザイン』の70年代初期の頃のものがまとめて売られたので買ってみた。
名装丁というか日本出版史上に残る傑作であるところの草森紳一著『江戸のデザイン』の連載が収録されていたのと、個人的に趣味な系統の潮流が掲載されていたからだ。

しみじみ見ると(読むのは何年か後ぐらいだろう)、やはり右上がりのラディカルさがあって、あらゆるソース一つの器に入れてやろうという方針で、興奮。

新宿一番館 設計竹山実 『デザイン6』1970年6月より

森山大道「写真1970」『デザイン7』

特集・プロップアート『デザイン8』

やっぱり万博『デザイン9』

磯崎新 福岡相互銀行 撮影多木浩二『デザイン10』

篠原一男 未完の家 撮影多木浩二『デザイン11』
ざっと当時のデザイン系の月刊誌を紹介してみましたが、如何でしたでしょうか。この時代は雑誌がメディアの主役だったことを痛切に感じ、痛すぎるぐらいです。
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2009年 6月 08日 (月曜日)
塩ビ管スピーカーを作ってみました

(いつもお面がでてきますが、意図的においているわけではないのです)
先々週のタモリ倶楽部をみて早速当方も、塩ビ管スピーカー製作にとりかかる。
Time Domainという画期的なスピーカー駆動形式を発明した由井氏の名前を冠した
Yoshii 9のなんちゃって版である。
自作派の標的となっているもので、色々ネットを調べてその肝は一応理解した上で作ったつもり。ユニットが上を向いてくっついていて、それも実は管に直接接触していないために、付帯音がつかないとされる。とりあえず理論はほどほどにおさえてDIYでブリコラージュのためのパーツ探し。このスピーカーの中にはなぜか仮設現場でつかう重いターンバックルがユニットから吊られて内蔵されているのだ。2日で製作音だし。え、まじ?と思うぐらい独特だけど臨場感がよい。小音量のライブ音源は絶品です。おどろきました。ただ本物と比べると(大阪にいた時の喫茶店で使われていた)やっぱり切れ味ないのはそりゃ仕方ないところ。本物は専用アンプ込みで315000円(税込み)です。僕の場合代用品ですから破格に安いわけですが、2本で総予算10000円をちょっと超えてしまいました!
そうするとですね、前の日記で紹介したほとんど低音でない(箱の中の体積がない構造上どうしようもないのだが)
チブル星人スピーカーに当然改造の魔手が伸びるわけで、要は12面体のスピーカーのうち11個残してもう一つを、塩ビ管でとか。。。
最近アセテートの次の仕事を紹介していないなあ。もし楽しみにしていただいている方がいたら、正式公開までしばしお待ちください。『グラウンド・ツアー』でちょっと放心するぐらい気持よかったのですが、初心に戻って、「また、こんなの出して。。。」と思われるようなシリーズ物を製作中です。
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2009年 5月 31日 (日曜日)
幻の映画に出会う
幻の人に出会ったかと思いきや、次はアマゾンである。
あのアマゾンからのおすすめメール。おすすめされても買わないぞと普段はれいせいなのであるが、おすすめされたDVDの名前を見て、
「あっ」
と声を上げてしまった。即ぽち。

スローターハウス5 [DVD]
出演: マイケル・サックス, ユージン・ロッシュ 監督: ジョージ・ロイ・ヒル
である。子供の頃見た映画で当方の人生を変えた二本のうちの一つだ(もう一つは『まぼろしの市街戦』…大人になってみるとちょっと甘かったけど)。当方テレビでこれを見て以来、未だにいくつかのシーンが思い出せるほどなので相当衝撃を受けたんだと思う。時間と空間が安定していないことの不思議な懐かしさを覚えている。なお原作はカート・ヴォネガットJrである。その後すぐファンになったのは言うまでもない。
これはまたすぐ廃盤になりそうなので、ぜひ御購入をおすすめいたします。学校の授業で見せてみんなのトラウマにさせるぐらいの力のある映画である。日本語吹き替えも含まれるらしいので当方の子供にトラウマを与えることも出来そうである。さっそくレビューが熱く書かれているので読んでみる。
「なぜ「幻」か。日本ではお蔵入りの挙句、74年に漸く関東地区では「アメリカン・グラフィティ」との2本立てで当時唯一のアート系劇場だった「日劇文化劇場」で陽の目を見たからだ。個人的には決して駄作ではない「アメ・グラ」が霞むほどの衝撃を受けた、全く革新的な映画体験だった。そういう事情なのでこの映画のチラシ、パンフレットその他宣伝材料は日本では一切作られていない。その割にはVHS化やLD化されたほど日本にもカルト・ファンが多いのは、その約2年後にゴールデンタイムに吹替え版がオン・エアされたからだ。」byみでじゃ
そうかー、私はこの一回だけのテレビでのオンエアをみていたのですね。感慨深いです。11歳の頃ですね。
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2009年 5月 28日 (木曜日)
スグにでも会いたかった人に偶然合う
伊勢崎賢治さん
この一週間会う必要があり、どうやって会おうかと思っていたら。
今日偶然会った。何という神の巡り合わせ。
今いろいろと「組織」を作っているのです。
伊勢崎賢治さんについては
このリンクがいちばん面白い。
だまされたと思って読んでみてください。
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2009年 5月 21日 (木曜日)
「グラウンド・ツアー・フェア」があったらしい
たまにネットでアセテート関連ワードを検索するのですが、久々に「グラウンド・ツアー」で検索したら、こんな頁が。
http://www.standardbookstore.com/archives/65186764.html
──また1階建築コーナーでは、“グラウンド・ツアー・フェア”を開催。藤森さんの著書をはじめ、Casa BRUTUSの「世界遺産」特集号や「奇想遺産〜世界のふしぎ建築物語〜」など関連本をオススメしております。
なんと、大阪の書店で「グランウド・ツアー・フェア」をやっているというのです。でも残念ながらこの記事の日付は3月7日。すでに終わっているようなのですが、今度大阪に行った時はのぞいてみようと思います。
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